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迩动傻缺矫正は心が动いた

その前には一番若

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その前には一番若

アマゾンで「家族」が販売されるようになりました。春先に友人が亡くなったことはブログに書きましたが、
あれから三ヶ月が過ぎ私も少し気持ちが変わってきたように思います。この小説は今の私の視点で書いてみました。亡くなった友人は私に「みどりちゃん、何でも書いたらあかんわ」と言っていましたが、私は書くことで初めて前に進めるような気がします。

 
最近は目の調子がよくなくて、一日のうち、ちゃんと見える時間が減っており見えるうちに書いておかなければと焦燥感に突き動かされています。私から書くことを取れば何も残らないような気がします。目が見えない時、或いは目の前が暗くなっている時、私は頭の中の原稿用紙に書いています。でも容量が超えてしまうと忘れてしまう気がして、見えるようになると一気に書く、といった状態です。この作品もその作品の中の一つです。
どうぞよろしくお願いします。 


たしか三月にはゲタさんが、その前には一番若かったパクさんが。訃報を聞くたびに、私たちの青春が消えて行くような寂しさと悲しさで私は涙ぐみました。私たち世代にとってダークダックスはまさに青春そのものでした。ロシア民謡を初め、すべて素晴らしい歌声は、何に例えようもなくじんと胸の底の底まで浸みこんで聴く人の心を美しく優しく豊かな気持ちにしてくれました。

今は一人になったゾウさんの低音は、その穏やかな笑顔と相まって懐かしい安らぎの場所へ私たちを連れていってくれました。私も昔はみんなでよくロシア民謡を歌いました。若かりし日の夫も二人で歩いている夜など高く澄んだきれいな声でダークダックスの歌を聞かせてくれました。夫が田端義夫の大ファンで、演歌大好き人間だったことを私は結婚するまで

知りませんでした。彼の演歌もなかなか上手いものでしたが、私はダークダックスを歌う彼の方が今でも好きです。みんな逝ってしまって「昭和は遠くなりにけり」を実感しているこの頃ですが足早に歩きながら私は少し自分が嫌になっていた。こんなつまらないことを気にする私ではなかったのに。私彼のこと本当に好きになってしまったのかなあ。彼は書店の入り口で待っていた。糊のきいた白いワイシャツがまぶしかった。ごめんなさい、お待たせして。」
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