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迩动傻缺矫正は心が动いた

が右手に見え

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が右手に見え

あれから半年、わたしがホンジョウさんに会わなかったのは、彼が彼の同僚でわたしのルームメイトでもあるナカバヤシさんとの重要なプロジェクトに専念していたことを聞いていたからであり・・・、とは言うもののヒカルさんがあんなことになってしまって以来、そのことをあのホンジョウさんと話せていないことについて、正直なところわたしはずっと気になっていた。
ところがなんと、昨日、そのホンジョウさんから突然の電話があり、

今日の夕方でも、もし都合がよければ会えないか?」

などと誘われ、わたしとしても、

実はわたしも、ちょうどホンジョウさんと1度会って話したかった」
なんて具合に、急遽ミーティングが設定されることとなった。
ヒカルさんがあの時話していた内容からすると・・・、今年になって彼とヒカルさんは、確かたった1度しか会ってないはず。
とは言え、お互いまちがいなく引かれ合っていたであろうあのふたりのことだ、ヒカルさんの失踪についてホンジョウさんなら、わたしの知らない何かをもっと知っている。
おそらくは、そのことでわたしに・・・、ということではないか?

携帯画面の時計を見ると、既に2時を回っていた。
約束の3時半に溝の口ってことは、もうそろそろ支度をして出かけてもいい頃合いだ。
なんて思いつつ、ところでなんでまたホンジョウさんはわたしと会うのにわざわざ溝の口なんて場所を指定してきたのだろう?
ちょっと近くで用があったから?」
なんて彼は言っていたが、どうもその時の彼の言い回しが変に気になったというか、何か別の含みでもあるかのように思えたのは気のせいか?

溝の口の、ええと・・・、フィオレンテの丘?その「星の館」?

って何処?

と、わたしはぶつぶつとひとり言をつぶやきながらMacBookを開きつつ、グーグル検索でその場所を検索し、ああ・・・これのこと?

とそのホンジョウさんが指定してきた待ち合わせ場所「星の館」を特定し、そこへの地図をプリントアウトする。
そして四つ折りにしたそのコピーを無造作に自分のバッグに入れた。

田園都市線溝の口駅南口のエスカレーターを下り、そのまま右手に見えるドラッグストアを越え、突き当たった広い道路を横断し左折。

それからしばらくまっすぐに歩いていると、その「フィオレンテの丘らしきエリアへと続く」との看板が角に立つ坂道が右手に見えた。
これか・・・。
 と、わたしはその坂道を一歩一歩踏みしめるようにして登りつつ、なんのこの程度の坂、なんて思いながらも息が切れてくる自分の日頃の不摂生を反省しながらも、あれ?でもなんかちょっとここ、キレイ・・・、とその坂を囲むように点在するイタリアン風のレストランやカフェ、蕎麦屋などの建物の気の効いた小綺麗なデザインにちょっと感動し、へえ〜?溝の口にこんなところがあったんだ・・・、と改めてわたしはちょっとワクワクしながらも何処か異空間へでも来てし まったような不思議な感覚に襲われていた。
と、坂の右側、ランプ棟の側面に『星の館、すぐそこ。営業中』と言うサインの看板が設置されているのを発見し、うん、まちがいなさそう・・・、とほくそ笑みつつそのまま進むと、どうやらその少し先の右側にある見るからに高級そうなマンションにその「星の館」と言うカフェはある、とのこと。

マンションのエントランスを入り、インターフォン近くに表示された案内通りにその部屋の番号をプッシュすると、
どうぞ」
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