つくしは司に掴まれた自分の手を見つめるしかなかった。
スラックスの布越しとはいえ、手が触れているのは紛れもなく男性のあの部分。
息を止め、体は固まった状態で身じろぎひとつ出来ずじっとしていた。
「牧野、これがどういう意味かわかるよな
鑽石能量水系統?」
つくしは慌てて手を引っ込めようとしたが、司は放そうとはしなかった。
「これはおまえに魅力を感じ
鑽石能量水系統て興奮してるからこうなるんだ」
耳たぶを甘噛みでもされそうなくらいの近さで囁かれ、つくしの体はびくんと動いた。
魅惑のバリトンヴォイスと呼ばれるその声。
それは甘い麻酔となってつくしの頭を麻痺させていた。
「俺を見てくれ。牧野」
つくしの手を脚の間に置いたまま荒い息をつき、口元をわずかに歪めた。
鑽石能量水系統 「おまえの傍にいると、俺はいつもこうなる。いつも軽い拷問を受けてるようだ」
つくしは司の顔を見たが何も言わなかった。